ふるさとへの想い…語り部 髙岡唯一
「羅臼町から国後島までの距離はどれくらいですか」
羅臼国後展望塔へ来館された方が目の前に広がる国後島を見て、まず初めに思う疑問です。
羅臼町に住んでいる方なら簡単にわかることと思われがちですが、正しく答えられる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
住んでいるからこそ、身近に北方領土が感じられるからこそ分からないことが多く、また、知る機会も少ないのではないでしょうか。
その知る機会の第一歩として、歯舞群島多楽島出身の髙岡唯一さんのお話をお届けします。
※掲載記事は、広報らうす2020年5月号から7回に分けて連載された記事を転載するものです。
- ふるさとへの想い…令和2年(2020年)5・7・9月号
- 「えとぴりか」その名に込めた思い…令和2年(2020年)11月号
- 根強い外交を願う…令和3年(2021年)1・5・7月号
筆者紹介
千島歯舞諸島居住者連盟 髙岡 唯一氏
昭和10年に歯舞群島多楽島で生まれる。昭和20年まで北方領土の1つである歯舞群島多楽島で過ごし、第2次世界大戦終了後、当時のソ連軍の侵略により同年9月に根室市へ引き揚げる。その後羅臼町に移り住み、現在に至る。
毎年、修学旅行生や北方領土返還要求県民会議などの青少年に対し、年10回程度の語り部講師を務めるなど北方領土返還要求運動の啓発・普及に日々活躍している。
このページの更新日:2023年6月6日