1校1園化統合先の決定について 羅臼町長・羅臼町教育長からのメッセージ
2024年9月12日
羅臼町立小学校・羅臼町立幼稚園の1校1園化につきましては、令和2年に策定された「羅臼町立小学校・羅臼町立幼稚園適正配置計画」により、令和6年度までは2校2園を維持することとして現在に至っております。しかし、全国的な少子化の進展に伴い、羅臼町においても園児・児童数は減少の一途をたどり、令和9年度には春松小学校で複式学級が見込まれます。そこで教育委員会では「集団の持つ教育力」を重要視し、子どもたちに望ましい教育環境を第一に考え、複式学級を避けるため「令和8年4月に小学校1校・幼稚園1園に統合する」新たな「羅臼町立小学校・羅臼町立幼稚園適正配置計画」を策定することとしました。
1校1園化に伴う統合先につきましては、各小学校・幼稚園PTA説明会、住民説明会や意見交換会を通して、多くの皆さんにご参加いただき、貴重なご意見を頂戴致しました。 また、パブリックコメントでも多くのご意見をお寄せいただいたところです。
多数お寄せいただいたご意見等を踏まえて、保護者、地域、教育関係者等からなる1校1園化検討委員会を立ち上げて協議を重ね、答申書を提出いただきました。
羅臼町教育委員会では、検討委員会からの答申書を踏まえて検討を重ねるとともに、羅臼町長が参加する総合教育会議において協議を行い、この度、1校1園化に係る統合先について、最終決定しました。
今回の決定は、「コンパクトシティに向けた子育て・教育施設の集約化」、「公共施設と隣接していることでの安心感と利便性」、「園児・児童との交流及び教員間の連携強化による指導の充実」、「通園・通学手段の確保」を主な理由として、統合先は羅臼小学校の校舎を活用することと致しました。
羅臼小学校と春松小学校、羅臼幼稚園と春松幼稚園をそれぞれ閉校、閉園し、羅臼小学校の校舎に幼稚園を取り込んだ、新たな校名、園名の施設一体型幼小連携校として再編することと致します。
1校1園化につきましては、羅臼町としても時間をかけ、丁寧に関係者の声をお聞きしながら検討を進めてまいりました。保護者や地域の皆様、教育関係者など多くの方々に、たくさんの貴重なご意見やご提案をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
令和8年4月には、文字通り町内に1つの小学校、1つの幼稚園として教育環境が整備されることになります。幼小中高一貫教育を推進する羅臼町としては、幼小連携にとどまらず、これまで以上に校種間の連携の充実を図り、子どもたちの成長につながる、信頼される学校づくりをしてまいります。
羅臼町、教育委員会といたしましては、今後も子どもたちの健やかな成長を第一に考え、様々な施策、事業を積極的に進めて参りたいと考えておりますので、今後一層のご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします 。
町民の皆様には、これまで広報により検討内容等情報提供してまいりましたが、引き続き町政だよりで具体についてお知らせするとともに、9月下旬には1校1園化に向けての概要とスケジュールに関する報告会の開催を予定しております。
令和6年9月12日
羅臼町長 湊屋 稔
羅臼町教育委員会教育長 石﨑 佳典