知床学
知床学とは
世界自然遺産である知床の自然(生物の多様性、生態系の相互関係、野生生物との共存)や人々の暮らし(産業、歴史、文化)を通して、ふるさとを愛する気持ちと主体的に様々な課題解決に向けて行動する力を育む学習
羅臼町の「知床学」は2007年に羅臼町中高一貫教育の柱として誕生し、具体的には野生ヒグマとの共存を図る「クマ学習」と知床の物質循環を学ぶ「生態系学習」が中心でした。
2012年に町内のすべての学校、幼稚園がユネスコスクールに加盟したことを契機に、中高一貫教育から幼小中高一貫教育の柱へと発展してきました。
羅臼町の未来を次代に引き継いていくために、私たちはSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて、「知床学」を柱に、ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組んでまいります。
なお、当町の小中学校では、2020年から文部科学省より教育課程特例校に指定されており「知床学」は「特別な教科」となっています。
羅臼の教育~羅臼の『ESD』と『SDGs』~
副読本【知床学】
特色のある取り組み
クマ学習、生態系学習、外来種学習
・羅臼町内の子どもたちは幼稚園から高校生まで発達段階に応じて6回のクマ学習を経験し、ヒグマの行動や生態、不意な遭遇時の安全な対処法、ヒグマが生息していることの価値を学びます。
・世界遺産条約登録地である知床半島における生命の営みによって循環する物質の流れとその保全についての方策を体験的に学びます。
・外来生物についての知識を深めることで自然の構造への根本的な理解を深め自然を読み解く力(リテラシー)を養います。
【クマ学習】 【生態系学習】
海洋教育、水産教室
・羅臼町の基幹産業である水産業と密接なつながりのある海についての学びを進め、海の生物、海の成り立ち、様々な海の現象について体験を重ねて知識を深めます。
・海についての課題研究と発表によってプレゼンテーション能力を高めます。
【ダイビング実習】 【昆布学習】
【市場見学】
他地域交流学習、教員研修
・海洋教育サミットへの参加
・対馬高校とのweb交流、訪問
・羅臼高校と霧多布高校との相互訪問・交流
・羅臼町に赴任して初めてESDと出会う教員、さらにスキルアップを望む教員のための研修機会の推進
・児童生徒や教員の他地域(海外を含む)への積極的派遣
【知床学教員研修】
キャリア教育、ボランティア活動
・観光パンフレットの配布(知床未来中学校)
・海岸清掃
・知床峠の清掃活動(羅臼高等学校知床横断遠足)
【観光パンフレット配布】 【海岸清掃】
郷土の歴史
・知床半島の形成から先史時代、歴史時代を通した人々と知床半島との関わりについての歴史を学び、知床の気候風土とこの地で育まれた生活や文化について学びを深めます。
【郷土資料館見学】
ユネスコスクール加盟校
学校名 | 電話番号 | 住所 |
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羅臼幼稚園 | 0153-87-2747 | 〒086-1821 北海道目梨郡羅臼町緑町301番地 |
春松幼稚園 | 0153-88-1616 | 〒086-1841 北海道目梨郡羅臼町八木浜町407番地 |
羅臼町立羅臼小学校 | 0153-87-2006 | 〒086-1833 北海道目梨郡羅臼町本町41番地 |
羅臼町立春松小学校 | 0153-88-2263 | 〒086-1841 北海道目梨郡羅臼町八木浜町190番地 |
羅臼町立知床未来中学校 | 0153-87-2049 | 〒086-1823 北海道目梨郡羅臼町栄町104番地2 |
北海道羅臼高等学校 | 0153-87-2481 | 〒086-1834 北海道目梨郡羅臼町礼文町9番地3 |
このページの更新日:2024年9月20日